ピアノが紡ぐ人生

4月 12, 2014

3歳から習っていたピアノ。ピアノは祖母が買ってくれました。初めは近所の若い先生に習っていました。「おたまじゃくしのド」の絵を描く所から始めて、小学生に上がるまで同じ先生に習っていました。幼稚園のお遊びの続きのような気持で、特別な事とは思っていませんでしたが、今思うとその先生とのレッスンは、とても楽しい日々でした。
その先生が結婚されたのを機に、さらに上の先生に習う事になりました。以前の教室は私ひとりだけでしたが、そこではたくさんのお姉さん達がいて常に自分よりもうんと上手なピアノの曲を聞いていました。小学生にあがってすぐ、先生からソナチネという本を頂きました。今までの絵のついた可愛い本ではなく、少し厚い大人っぽい本でした。お姉さんたちは皆そのような大人っぽい本を何冊も可愛いバッグに入れてレッスンに通って来ていました。6歳の私にはそれがとてもかっこ良くて見えて、母にピアノ専用のバッグを作ってもらい、楽譜の他にも余分なノートを入れたりして脇に抱えて通いました。先生や他の生徒のお友達とのおしゃべりやレッスンがとても楽しかったのを覚えています。
数年が経ち、聞いた事のあるような作曲家の曲を練習するようになりました。私が先生からよく渡された楽譜はショパンの曲でした。おこづかいでワルツやノクターンのCDを購入し、毎朝そのアルバムがステレオから流れて来るのが目覚まし時計になりました。不思議なもので、その毎朝の音楽が今でも耳に残っている為、大人になってから楽譜を見た時弾いた事のない曲でもすらすらと弾けたということがありました。クラシック音楽に子供の頃から馴染みがあることはとても良い事だと実感した出来事のひとつです。
中学生になると、生徒の皆で小さな演奏パーティーを開こうということになりました。舞台を使った発表会ではなく、レストランを貸し切って生徒と生徒の家族や友達を招いてのパーティーを開催するというものです。皆初めての経験で緊張もしていましたが、ワクワクする気持の方が大きく毎週その話で盛り上がっていました。席はどうする、演奏順はどうする、大学生から幼稚園生までの生徒が一丸となって準備を進めました。結果は大成功、先生に花束を贈り泣かせようという計画も成功しました。
その後は高校まで続け、一人暮らしでは始めてピアノのない生活を経験しました。今はまた同じピアノのある家で暮らしています。椅子のキーキーと鳴る調整ねじ、カバーを開けるときの重い感触、少しずれてしまっている音。全てが楽しかった思い出や厳しかった練習を思い出させます。大人になり自分の癒しのために弾いているピアノですが、趣味仲間でまた小さなパーティーを開いてみようかなと思っています。

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